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特集

2008年2月27日

世界の教育③フィンランドの教育―何かと話題の教育法

フィンランドの教育はここ3年くらい何かと話題ですね。
今日はこの話題の国の教育制度を紹介していきたいと思います。
フィンランドの教育の特長は

  • 義務教育(日本の小・中学校と学齢区分はほぼ同じ)は無料で受けられる。
  • いわゆる指導要領にあたる細目はなく、国は大まかに方針を設定し後は学校の裁量に任せる。
  • 徹底した自然科学重視の教育方針。
  • 教師は修士課程を終えた人しかなれない倍率10倍の人気の職業。
  • 大学は全て国立(職業大学校は公立)。学生は住居手当や勉学手当てを受けることが出来、経済負担が比較的軽い。
  • 生涯学習の文化が行き届いている。
などがあげられると思います。

この国の教育の根幹を支える文化が、徹底した個人主義と国に対する大きな信頼です。
彼らは人と比べて優劣が云々という考え方をあまりせず、どこまでも自分の達成度を基準に据えています。
ですから義務教育期間にも1年の留年猶予期間があり、自分が納得できるまで勉強することができます。また社会的にも留年することは、自分の意思でとことん勉強をしたということで非常に好意的に見られるそうです。
社会としては非常に勉強を重んじ、多く勉強すればするほど尊敬されるという風潮が徹底しているようです。
生涯学習に対する意識も高く、いったん大学を卒業し就職をした人が、修士論文を書くために3年休職し大学へ戻る、というようなことも歓迎されます。日本では考えられませんね。
また様々なサービスが無料や安価で受けられる背景には非常に重い税負担がありますが(租税負担率は約50%、日本は約23%)このような税制が成立する背景には国民の政府に対する絶大な信頼があります。
国が一生充実した人生を補償してくれる、税金を納めた分だけ生活が豊かになるという確信が国に対する信頼を維持し、高い租税負担を受け入れる精神的裏づけになっているようです。
これは教師という職に対する評価にも通じるものです。国民自身が自分たちの受けている教育に大きな信頼を持ち満足しているからこそ、教師はみんなの尊敬の的となっていると言えるでしょう。

以上、フィンランドの教育を見てきて、その成功の背景には文化的裏づけが欠かせないのではないかなという感想を、筆者は持ちました。
国民自身の人生の理想と、政府の目指す教育政策と、それらを尊重する社会全体のあり方と、この3つが一致しているから、フィンランドの教育はうまく行っているのかもしれません。
一方で日本を省みると、どうでしょう。上記の3つはそれぞれ違う方向を向き合い、互いに相反しているような状況になってはいないでしょうか。
見直すべきは果たしてカリキュラムだけか…と問題提起をされているような心地です。

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