デジタル教科書のプラットフォームを提供する米Inkling社が、Sequioia Capitalなどのベンチャーキャピタルから資金調達を行った。
Inkling社のサイトイメージ
Inklingは、電子書籍の出版の際に新たな機能を提供するサービスを展開している。電子教科書にマルチメディアコンテンツを加えたり、共同作業を可能にするプラットフォームの提供を開始した。3Dオブジェクトやビデオ、クイズ、ソーシャル機能などを教科書コンテンツに追加できるようにし、オンライン教科書の作成・普及を支援している。
同社はすでに、教科書出版社とコンテンツ開発のパートナーシップ提携を行っている。これまでに、大手教科書出版社McGraw-Hillとともに、生物学・マーケティング学・心理学・経済学の4タイトルを販売している。会社の提供したコンテンツに、Inkling側がインタラクティブ要素を付け加えていくといった段取りで、4タイトルはどれもマルチメディアを使って学べる電子教科書ならではの内容になっている。ほか、Cengage Learning、John Wiley & Sons、Wolters Kluwerの計4社の教科書をiPad化しているとのことだ。
重い紙の教科書が電子化されiPadひとつで持ち歩けるとなると、学生にとってはかなりの負担減だ。限られた期間しか使用しない教科書が、学期が終わってから本棚のスペースを食うこともない。また、理系の図録やマイナーな語学の教科書などは、出版数が限られているため売り切れになると入手が難しくなってしまう。ダウンロードできる電子教科書ならば、売り切れの心配もないから安心だ。
Inkling社は上記のような利点だけではなく、電子教科書ならではの学びを追求しているようだ。図表・動画・音声などメディア間の行き来が自由で、さまざまな角度からの学びを支援する。またウェブを通じてわからない概念をすぐに調べたり、他の学生とスムーズに意見をやり取りしながら学ぶ機能を充実させているようだ。
アメリカではほかにも電子教材作成に取り組む会社が増えているようだ。電子教科書ビジネスの白熱化が予想される。
InklingはiPadアプリも公開している。App Storeから入手可能。
◆Inkling社のホームページはこちら。
http://www.inkling.com/
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