塾・予備校の名物講師といえば、エキセントリックな服装、意外な経歴、強烈なキャラクターなど何癖もある人…しかしこのイメージはすでに過去のものとなりつつある。
原因の一つは、大学全入時代を迎えて塾・予備校のメインターゲットが、浪人生から現役生へとシフトしたことがあげられる。
同じ大学受験生といっても、浪人生と現役生とでは、求めているものが違う。
浪人生は一度順当なレールから外れ、自分自身で進学を選んだ学生。
先生の強烈なキャラクターに学校時代までとは違う魅力、一種の「憧れ」を感じ、自身の勉強の励みにしていたのだろう。
一方、現役生は学校の勉強の延長上に塾があり、より深く理解すること、受験に向けての学力を身につけることを求める。
どちらかといえば、講師に手取り足取り、きめ細かに面倒を見てもらいたいと思っており、自分の進路をともに相談できる「信頼・親しみ」が重要になっているようだ。
その結果、強烈でマイペースな旧来の講師よりも、面倒見がよく生徒に合わせてきめ細かく対応する講師のほうが主流になってきたのだ。
浪人生が出入りを現役生が嫌がるということもあるらしく、某大手予備校では、現役生専用の校舎まで作っている。
大学全入時代を迎え、これから塾・予備校は、いかに優秀な現役生を確保し実績を上げていくかに命運がかかる。
浪人時代、型破りな講師の自由さに勇気をもらった経験がある人には少し寂しい変化、かも知れない…