少子化から市場縮小が続く学習塾業界で、新たな顧客開拓を進める動きが顕著になっている。新たな顧客として注目を集めているのが、表向きは長年競争関係にあった学校。教師の指導から人材のあっせん、補習までアプローチは様々だが、学校に商機を見いだした点は同じだ。
早稲田アカデミーは今年3月、小・中・高の現役教師を対象にする「教師力養成塾」を始めた。
新人講師研修を応用し、教師に生徒を引き付けるノウハウなどを伝授する講座は一回3時間で計10回。
発声・発音方法や教室での立ち振る舞いをビデオなどを用いて学び、生徒に対する話術や褒め方、しかり方などの取得を目指す“授業”の受講料は35000円。
テクニック中心の養成塾は受講者からは分かりやすいと好評とのこと。
この半年間で約200人が個人的に受講したほか、学校や教育委員会などへ出向いての授業も約20回開催。
少子化に加え、大学全入時代を迎えて、私立校、学習塾とも生き残りに向け、有名校・大学への高い合格率やきめ細かな学習指導など、独自の戦略がより求められる。今後一層このような流れは強まるかもしれない。