相次ぐ食品偽装や中国産食品の不祥事、原価高騰に、国民の食への不安と関心は高まっている。そんな中富山県は、中学生向けに、スーパーで販売されている加工食品の表示の見方などを示したDVD教材「食品Navi」(しょくひんなび)を独自に作成した。学校での学習のほか、県が一般市民に委託してスーパーなどで食品表示などをチェックしてもらう「食品表示ウオッチャー」の研修にも活用。今後は、県消費者協会を通じて一般市民にも貸し出しをしていく考えだ。
教材は、県農産食品課を中心に、生活衛生課、県教委など関連する課の職員7人で作成。日本農林規格(JAS)法など食品表示に関わる農産食品課だけでなく、各課が専門分野からアイデアを出し合った。
きっかけとなったのは、三重県の「赤福」など一連の食品偽装や残留農薬などの事件。食品の安全への意識啓発と食育の一環として企画された。将来、食品を自分で買ったり選んだりする機会が増えると予想される中学1年生を対象に、学校の家庭科などで活用し、食材を適切に選択する力などを養ってもらう。
教材は約20分。食品表示、地産地消、エコファーマーをテーマとし、女の子の質問にナレーションの男性が答える質問形式で進む。食品表示では、実際に店で買うことを想定して、ハンバーグや牛肉など身近な食材の表示ラベルなどを例に、原材料や賞味期限を解説。また、BSE(牛海綿状脳症)の発生により牛肉の安全への関心も高まっていることから、牛肉のパック表示にある個体識別番号の説明も加えている。
教材用に食の安全に関するDVDの作成は全国でも珍しく、同課は「広く、食品表示への知識や関心を高めてもらうきっかけになれば」と期待している。
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