
Soclaプログラムは高校生17人に対して行われ、その高校生たちが自分の将来を考えるために、調べた内容をtwitter上でつぶやき、サポーターやファシリテーターの人々やその他の参加者の高校生が議論やコメントを寄せる。さらにサポーターやファシリテーターはその議論やコメントをフィルターした上で、他のtwitterユーザーからもコメントを求める、といった仕組みだ。
高校生たちにはtwitterクライアントやプレゼンテーション用のKeynoteなどのアプリが入ったiPadを配布し、ネット上で調べ学習をできる環境を提供する。
約2週間のプログラムのうち、プログラムの説明などを行う初日と調査結果の発表を行う最終日には東京大学で対面型の学習を行い、残りの期間はtwitterによるオンラインの学習という、いわゆる「ブレンド型学習」の形式である。
3グループに分かれて参加した高校生は「高校と大学の内容はどう違うのか。」「海外で働く人が最近増えているけれども、そのメリットは何か。」「看護師として勤めてその先はどうするのか。」「プログラマーで食べていくのはどういう努力をしているのだろうか。」といった問いを自分で投げかけ、まずは自分で調べる。調査は必ずしもオンラインだけには限らず、図書館学習などの他の形式も取り入れる。調査の形式については行き当たりばったりにならないように、それぞれ最初にやり方を示しているとのこと。
ケーススタディは2つ紹介された。
古文が嫌いな理系の男子A君は、どうして社会で不必要と思える教科を学校で勉強しなければならないのか、ということについて調べ、twitterのコメントでは必要であるという意見が多かったことから、社会に出れば必要と思えるのではないかという結論に達した。
理系の女子Bさんは、仕事のやりがいについて調べていた。家族から周りの人までインタビューを広げて調べてみるにつれ、やりがいとは人それぞれであることに気づく。やりがいは正しい答えはなく、自分で見つけるものなのだと考え、最終的に長い間仕事が残る土木を進路として選んだと発表した。
北村智東京経済大学専任講師により、twitterのやりとりの具体的な分析や紹介として、グループ内の高校生たち同士のtwitter上のやりとりが多いことやA君に対してはポジティブな答え(「必要である」「学校で学ぶことは学校にいることが大事なので、教科自体に要・不要はない」など必要であるとの答え)が多いのに対し、Bさんに対してはネガティブな答え(「やりがいを感じたことはない」など)もあったことなどが報告された。

最後に報告は3点にまとめられた。
・サポーターとの関わりによって学習を深めることができた。
・twitterからの意見や行動の変容がみられた
・日常的にオンラインでつながることにより、学習の離脱を防ぐことができた。
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