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013大学

2010年8月26日

大学の情報公開義務化 ―日本の大学受験は変わるか 【コラム/教育】

来春からすべての大学や短大に対して、入学者数や学部の教育上の目的などの情報をホームページ上などで公開することが義務付けられることになった。高校生が大学を選ぶ際に、これまで情報が見えづらく塾などの情報に頼らざるを得なかったことなどから今回の制度改正に至った。情報が見えやすくなる一方で、大量にあふれる全国約780校の大学、約400校の短期大学の情報に流されないよう意識することも必要になってきそうだ。

公開が義務化される大学情報は、以下の通り。
○学部、学科、課程などの名称
○教員組織、教員数、教員の学位・業績
○入学者数、定員、在学者数、卒業者数、進路
○学部・学科・課程・研究科・専攻ごとの教育研究上の目的
○授業科目、授業の方法や内容、年間授業計画
○修業年限に必要な修得単位数、取得可能な学位など
○所在地や交通手段、キャンパス、施設、課外活動など
○授業料、入学料などの費用、授業料減免の概要
○学生の支援組織、利用できる奨学金概要
※中退率は義務化の対象外

厳しい就職戦線の中、高い学歴を持ちながら就職が決まらずに就職浪人の道を選ぶ学生は多い。大学から社会につながるパイプがたくさんの就職浪人生でつまってしまっている現状から、現在の大学教育に疑問符がつくようになった。ある程度の学歴は必要だ。しかしながら、「学歴第一」の考え方はすでに過去のものになりつつある。

大学受験を目指す高校生やその親は、なんとか就職まで不安が減るようにと大学選びに必死だ。その基準に、大学ごと、学部ごとの就職率も重要な基準になってくる。

筆者が高校生の頃を思い出すと、大学選びの際に情報が非常に少なかった感があったのを思い出す。高校の指導教諭からテレメールの使い方を指導され、いくつかの大学のパンフレットをめくりながら、どこに願書を出そうかと迷ったものだ。しかしながら、教諭との面談の際には「まぁ、大学は結局、入ってみないとわからないけどね。」今思えば身もふたもないことを言う先生だったと思う。入った大学が合わないという友人も何人かいた。大学の雰囲気いかんの問題ではなく、「やりたかった研究をやっている教授がいない」というのだ。その先生が悪いのか、はたまたその友人の大学選びが甘かったのか......つらい受験を乗り越えて入った大学で、そんな思いをする友人を気の毒に思った。

同時に、大学受験のときには、数ヵ月後に待っている自分のキャンパスライフを明確に描く機会なんてまったくなかったのを思い出した。オープンキャンパス、パンフレット、各大学のホームページ、受験情報サイト、どれを見てもピンとこなかった。そもそも、どんな情報をチェックするべきかもわかっていなかった気がする。「この学科に入ったら、どんな研究をするんだろう?」「どんな時間割を組むんだろう?」そのイメージがやっとわき始めるのは、大学に入ったあとだ。自身ののぞむ研究テーマとずれているのに気づいても時すでに遅し。大学と高校のあいだに横たわるギャップは大きい。

情報公開の基準が決まった今、よりわかりやすい形で情報を公開していくことが大学側に求められている。

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