2010年3月 9日
国立情報学研究所、動画教材の共有サイトを公開 ―コンテンツの作成も可能 【ニュース/教材】
国立情報学研究所(NII)は2010年3月8日、教材用の動画データを作成・閲覧できるサイト「edubase Portal」を公開した。教師が講義する様子を収めた動画と説明用のスライドを並べ、それらが同期して動くコンテンツをブラウザで作成・共有できるのが特徴。ブラウザだけでこうしたコンテンツを作れるシステムは世界初。WindowsおよびMac OS Xで動作するWebブラウザに対応する。
「edubase Portal」は、IT分野をリードする人材育成を目的とした「文部科学省 先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム」の成果の一つだ。2006年度にスタートし、現在は全国8拠点で実施されている同プログラムは、専門的スキルを持ち、社会情勢の変化などに先見性をもって対処できる世界最高水準のIT人材を育成するための教育拠点の形成を支援するというもの。公開時点では、同プログラムで使われている教材約200種類が閲覧可能。同プログラムは全国36大学で実施されており、それぞれの間で知見を共有することを目的とし、将来的には、このプログラムにとどまらず多様な教材を共有できるサイトにしていく方針。
教材は、市販のビデオカメラなどで撮影した動画と、PowerPointまたはPDF形式のスライドを基にして作成する。まずは同サイトに両者をアップロードし、動画を再生しながら、スライドを挿入したいタイミングで右側のスライドが切り替わる、というコンテンツが作成できる。こうしたコンテンツの作成にはこれまで専用ソフトなどが必要だったが、同システムならブラウザさえあれば簡単な手順で作成できる。
コンテンツはFlash Playerで再生可能な形式で作られるため、一般的なOSやブラウザであれば視聴可能。同プログラムに参加する学生だけではなく、一般のユーザーも一部が公開されている。ただ登録なしの場合は視聴時間が一分間に制限されている。すべてを閲覧するには、同サイトから申請し、管理者などによって承認を受ける必要がある。
承認を受けたユーザーは、閲覧したコンテンツに対して評価やコメントをつけられる。スライドの内容によって1つのコンテンツを複数の章に自動分割することが可能で、それぞれの章に対して評価をつけたりできる。評価が高い章は色を濃くして表示する、といった工夫も盛り込んだ。またコンテンツを、ポッドキャストとして配信可能な形式で出力することも可能。
◆参考URL
edubase PortalのURLはこちら
http://www.edubase.jp/
国立情報学研究所によるニュースリリースはこちら
http://www.nii.ac.jp/news/2009/030801/