教材新聞web

  • 教材新聞web(ウェブ)について
  • ご質問・お問い合わせ
  • サイトマップ

013大学

2009年11月26日

学生の就職内定率大幅ダウン ―私立女子大などで厳しい数字に

不況の波を受けて、来年春に卒業予定の大学生の就職内定率が大幅に悪化している。最終面接まで進んでも不採用となるケースもあり、内定が出ない学生たちの間では絶望的な空気が漂う。大学によっては、異例の4年生向け企業説明会を開くところも。

 

今月19日、文部科学・厚生労働の両省が発表した10月1日時点の内定率は、大学が62.5%、短大は29.0%であった。1996年の調査開始以来、前年同期比の下げ幅は大学7.4ポイント、短大10.4ポイントといずれも最大で、短大の29.0%は過去最低の数字となった。内定率を男女別に見てみると、男子が63.3%(前年同期比6.5ポイント減)、女子が61.6%(同8.5ポイント減)。特に「私大女子」の内定率が低く57.3%となっており、また「私大文系」は58.7%でいずれも10ポイント以上低下している。

 

こうした状況を前に大学も対応にまわっている。3年生向けセミナーが加速していくこの時期に4年生向けの企業説明会を開催する大学もある。明治大では21日に大学4年生・大学院2年生を対象とした「学内採用選考会・面接会」を実施、学生約220人の応募があったという。企業の説明を聞く通常の形式とは異なり、このセミナーではその場で面接・筆記試験を実施して即選考につながるものにした。

 

25日には、東京都と東京労働局が来春卒業予定の大学生・専門学校生などを対象とした合同就職面接会を開催。中小企業を中心に約140社が参加した会場には、予想を超える2500人以上が詰め掛けた。参加した学生からは、数十社を受けていまだに内定がもらえないという声が聞こえてきた。年内に内定をもらいたいと焦る学生でごった返す会場には緊張感が張り詰めた。

 

同じく25日には鳩山首相、関係閣僚、労働界・産業界の代表らによって構成される「雇用戦略対話」の初会合が開かれた。雇用維持に努める企業に休業手当などの一部を国が助成する雇用調整助成金の支給要件を緩和すること、来年春卒業予定の学生の就職支援策などを焦点に議論を行った。急速な就職状況の悪化に、国も対応に追われている。

 

企業側も、先の見えない不況を前に内定を出すことに慎重な姿勢を見せている。一方で、今年の内定状況悪化を見て下の学年の大学生・専門学校生らも焦りを感じているようだ。早期からの就活対策が吉であるとし、就職セミナーなどには大学2年生、1年生の姿まで見られる。

 

大学側は就職支援策を取りつつも、学生内での異様な就職活動への意識の高まりに戸惑いの声も上がる。通常昼間に行われることの多い就職説明会・セミナーのために授業への出席がおろそかになる学生も多いからだ。

 

学生の就職状況の悪化は深刻だ。こうした状況の改善のため、国による対策の実施が求められている。

 

◆参考記事

・雇用戦略対話の初会合 就職支援など議論(2009.11.25 中国新聞)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200911250302.html

・公認会計士試験合格者数が4割減、それでも就職難か(2009.11.26 IFRSフォーラム)

http://www.atmarkit.co.jp/news/200911/26/jicpa.html

・リクルート『就職ジャーナル』就活生のリアルがわかる「学生×シゴト総研」、「就活に有利な資格」アンケート結果大公開(2009.11.26 アサヒコム)

http://www.asahi.com/business/pressrelease/N2U200911260011.html

トラックバック(0)

このエントリーのトラックバックURL

http://121.119.184.163/mt/mt-tb.cgi/951

新着記事記事一覧

特集

今後の展開や取り組みについて

世界の教育③フィンランドの教育―何かと話題の教育法

フィンランドの教育はここ3年くらい何かと話題ですね。 今日はこの話題の国の教育制度を紹介していきた

[ 記事全文 ]

特集:世界の教育②インドの教育~美点と今後の課題

ここのところ話題の「インド式数学」。 二桁の掛け算まで暗算でできる計算方法の紹介や、3歳でそれらを

[ 記事全文 ]

コラム
プレスリリース受付中

お聞かせください