教員と学生が講義中携帯電話でやりとりをする「双方向授業」を採り入れた島根県立大短期大学部出雲キャンパス(出雲市西林木町)が、携帯端末を教材と見なして来年度から学生へ配備する。講義中の「ケータイ」はご法度だというのが一般的な意識だが、時代を反映した特色ある教育方法として、文部科学省の「質の高い大学教育推進プログラム」に採択された。
同プログラムは、教育課程や方法を工夫改善し、教育の質の向上を目指す大学の取り組みを財政支援するのが目的。同キャンパスは本年度から三年間で、計約五千万円の助成を受ける。
同キャンパスは2006年から、学生が講義で携帯電話を使い、専用サイトを通して小テストの回答や、教員と学生間の意見をやり取りできるシステムを導入、双方向性を高め、学生の授業参画を促してきた。
学生は自前の携帯電話を所持しているが、同キャンパスは、教材として学習用に特化した専用の携帯端末を揃えることにした。
併せて、学生が個々に保管していたリポートや実習記録をネット上にまとめて保存し、一覧できるシステム「Eポートフォリオ」を構築し、来年度から運用する。卒業生には就職後の仕事への活用も期待できる。
このほか、子供の理科離れに対応し、充実した理科教育ができる教員養成を目指す島根県大教育学部(松江市西川津町)と、知的財産教育を強化する松江高専(同市西生馬町)の事業も、同プログラムに採択された。
島根大は、理科実験や自然観察を専門に教える講師を配置し、「環境寺子屋」と名付けた特別教室を整備。学生の実践力を養成するため、小学生を対象に理科の実験教室などを開く。
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