東大で入試問題の漏洩(ろうえい)が発覚するのは、学部も含めて初めてという。大学側の説明では、入試は「英語」「専門」「小論文」など4分野で行われ、出題委員だった浦川准教授は同年6月の出題委員会で「専門」の問題案を知り、同月下旬と翌7月上旬の2回にわたって、同専攻で自分が受け持つ研究室を第一志望にした受験生に「試験について」と題したメールを送っていた。メールは「ラムサール条約や京都議定書について勉強しておくように」などの内容で、7問中6問について設問の一部を教えていた。金銭の授受など不適切な関係はなかった、としている。
同専攻にはこの年度、82人が受験し56人が合格。漏洩を受けた受験生は全員が合格したという。一方で同大は「学生側は入試問題とは知らずに情報提供を受けた。いわば被害者」として、関係した学生の人数など詳細は公表しなかった。また、精査の結果、合否が覆るほどの影響はなかったとして、再試験や不合格者の救済もしないという。
漏洩は今年2月、情報提供を受けた学生が別の教授に相談して発覚した。浦川准教授は「自分の研究室を希望する学生を入れたかった。申し訳なかった」と話しているという。
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