大学生の新聞離れが指摘されて久しい。
そんな中立命館大学産業社会学部は、新聞を共通教材として授業を始めることを発表した。
同学部は今年度から学部横断科目「プロジェクト・スタディ」を開始、これは2年生を対象に、各専攻ごとに共通教材を使った約20人の小規模授業だ。専門研究に向けた知力要請とゼミ選択をより精確なものにするために設けられた。
その中で、メディア社会専攻は「基礎的な知識から専門的考察まで幅広い情報に触れられる」という理由で新聞を共通教材に採用した。前期はメディア専攻の学生向け授業で、14クラスが、読売新聞など5紙の4月1日朝刊を教材にして、問題発見力や表現力などの獲得を目指す。後期は同じプログラムを他の専攻の学生に行う。対象となる学生は600人に及ぶ。
クラスは、社会、市民、文化など、の三つのテーマに分かれる。このうち、「市民とメディア」では、紙面研究だけでなく、各紙への投稿、意見広告作成、新聞作りを通して市民としてメディアにかかわる意義を学んでいくという。
あるクラスでは開講当初に新聞を読んでいたのは女子学生1人だけで、読み方も分からない学生もいたという。しかし、その生徒は新聞を手にすることで「事件の原因がよくわかった」と認識を新たにし、今や新聞に親しみ投稿に勤しんでいるそうだ。坂田謙司教授は「世の中のかかわりを知るのに、新聞に勝るものはない。授業を通して、新聞で学ぶ力を育成、社会に反応できる力をつけさせたい」と話している。
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