文部科学省は国立大学では初めてとなる観光系学部の設置を、和歌山大学(小田章学長)と琉球大学(岩政輝男学長)にそれぞれ正式認可した。
学部の名称は和歌山大は「観光学部」、琉大は「観光産業科学部」で、いずれも2008年4月に新設する。新たな産業振興の担い手として国内観光に注目が集まる中、国立大の学部設置は観光産業や地域活性化への人材供給源として関心を集めそうだ。
和歌山大は新設する観光学部の定員110人を前期、後期の入学試験と推薦・社会人特別選抜で募集する。今春開設済みの経済学部観光学科の一年生は学部開設と同時に二年生に編入する。教員数は16人から25人に増員する。
琉大が設ける観光産業科学部は観光科学科の定員60人と産業経営学科の同昼間60人、同夜間20人で構成。外部に設置する「アドバイザリー会議」が教育研究の方向性を常時確認する。
沖縄の観光産業を担う人材を育成するほか、アジア太平洋諸国から留学生の受け入れも促進する。ハワイ大学とのビデオ会議システムによる遠隔授業を活用して最新の観光情報を英語で学び、同大学との単位互換も可能とする。
観光学部は1998年設置の立教大学をはじめ、まず私立大で設置の動きが加速。最近、国公立大でも経済系の学部などに観光学科を設ける動きが出ていた。