大学生の4人に3人は「自分で勉強するより、必要なことはすべて授業で扱ってほしい」と考え、授業内容では「最先端の研究」よりも「学問の基礎」を重視している学生の方が多いことが18日、東大研究グループによる調査で分かった。
授業と直接関係のないことを、独自に学ぶのは少数派であることも判明。高度な専門知識を自ら習得するという学生のイメージからは程遠い現在の学生像が浮かび上がった。
調査は今年、全国の国公私立127大学の協力を得て実施。約4万5000人の学生が回答した。
調査結果によると、意味があったと思う授業は「教養・共通教育」が44%、「専門教育」は59%。その内容については複数回答で「学問の基礎を教えてくれた」がトップの55%、「実践的な知識や技能」が50%で「最先端の研究成果」は14%だけだった。
大学での学び方では「授業はきっかけで後は自分で学びたい」と考えているのが25%だったのに対し、「授業の中で必要なことはすべて扱ってほしい」との考えを持っているのが74%に上った。 また「難しくてもチャレンジングな授業」を望むのは34%で「自分のレベルにあった授業」を求めるのが65%。「授業の意義や必要性は自分で見いだしたい」は38%で「意義や必要性を教えてほしい」が61%だった。
この調査結果を見て「今の大学生は受身になった」と即断するのは危険だと思う。
実際に基礎を「わかっているもの」「他の授業で履修しているだろう」とろくろく振り返りもせず、自分の研究分野の関心事のみを題材に授業を行う手前勝手な教授も少なくないのではないか。
また近年大学に行くことがさして特別ではなくなってきた中、自分で渇望し独力で学習法を見出し入学する学生というのも少ないだろう。
また従来のように「大学出」が何の保障にもならなくなった今日において、学生側の意欲だけを問題にするのも建設的ではない。
限られた学生をいかに育て上げるか、今後の大学の課題の一つであろう。