文部科学省は複数の大学が共同で学部や大学院を設置できるようにするため、今夏をメドに大学設置基準を改正する方針を決めた。2009年中に大学側から設置申請を受け付けて審査したうえで、10年4月から共同学部がスタートする見通しだ。
設置審査では連携するそれぞれの大学が一定数以上の必修科目を置くことや、各大学に所属する教員が分担して講義をすることなど、大学間でバランスが取れていることを条件にする。大学間の意思統一を図るための協議会を設置することも求める。
連携する大学が増えるほど、教員の増員を認める特例も設ける方針。学生から集めた授業料の配分方法などは参加大学間で話し合って決めることになりそうだ。
現行制度では学生は一つの大学からしか学位を取得できないが、共同学部では複数の大学が連名で学位を出せるようになる。文科省は大学が教育や研究で互いに補い合うように連携することで、1校では実現できない人材育成ができるとみている。関西・大阪医科・大阪薬科の3大学などが、共同学部の設置に前向きな姿勢を示している。