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012学校教育

2009年11月25日

食べものに関する知識の増加、バランスのよい食習慣への指導---- 小中学校で食品関連企業が出前授業を実施

学校での環境教育における企業の進出が増えているが、小中学校での「食育」においても企業の出前授業が盛んである。子どもたちを引きつける魅力的な授業内容と、専門的な外部の知識を取り入れたい学校側と、商品の宣伝をしつつ社会貢献によるイメージアップをねらう企業の利害一致が、食育の盛り上がりの背景となっているようだ。

株式会社キッコーマンは、2005年から社員を派遣して全国の小中学校での出前授業を開始した。講師となる社員は社内で公募し、選ばれた社員は専門用語をわかりやすく解説した授業台本をもとに授業を行う。昨年度は193コマ、本年度は240コマを開催している。

カゴメは、2007年度から、独自に開発したトマトの苗を全国約4000校に無償で配布したり、出前授業、学校教員向けの栽培講座などを行っている。

映像教材を使用したり、実験を取り入れたりといった工夫のある授業は、子どもたちの興味を引き、学校側からも好評を得ているとのこと。2005年度に試行された食育基本法において、食品関連企業による自治体の食育推進活動への協力が推奨されていることも、こういった企業の食育活動への進出の追い風となっていると思われる。

出前授業は、学校側だけではなく企業にもプラスとなっているようだ。出前授業を行う食品関連企業の多くが、学校での食育への参加が自社の仕事の価値を再認識するきっかけとなり、自らの仕事の振り返りを促すとともにモチベーションを向上させる効果があるという。

また、出前授業による企業・商品のイメージアップへの期待も大きい。2003年度から、ポテトチップスを教材におやつの食べ方に関する授業を行っているカルビーは、スナック菓子を全面的に否定するのではなく、量や食べる時間などをコントロールする自己管理能力を身につける授業を行う。また、日本マクドナルドは2005年度から、バランスのよい食事に関する授業を全国の小学校で行っている。

学校教諭以外による授業の実施で、教育現場が活性化していくことだろう。企業による、単なる宣伝にとどまらない専門的な知識の供給を期待したいものだ。

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