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012学校教育

2009年3月27日

岩手の地学教育に多大な足跡 盛岡一高教諭が文科大臣賞受賞

岩手県立盛岡第一高校の地学教員の杉山了三氏(60)は、野外実習を通して生徒自らが採集した教材を授業に取り入れるなど、生徒の興味を引く授業を行ってきたことが評価され、第40回東レ理科教育賞(東レ科学振興会主催)の文部科学大臣賞を受賞した。定年を前にした受賞に、「生徒とともに授業で取り組んできたことが評価された。とても幸せなこと」と杉山氏は喜んでいる。

 

杉山氏が多くの生徒を連れて行う野外実習は、採集した鉱物から生徒たち自身が教材となる岩石薄片を作り、観察するというもの。生徒たちの間でも理解が深まるとして好評のこの授業だが、この授業の背景には杉山氏のある発明があった。岩石薄片の観察には、学校に数台しかない偏光顕微鏡を順番にのぞき込むのが一般的だが、杉山氏は「クロスニコル」という装置を考案し、観察を容易にした。手作りの偏光板2枚を直交させた装置で、板の間に薄片を入れ、光にかざすと鉱物が現れる仕組みだ。

 

教材の作り方や実際に授業で行った鉱石採集場所などは、岩手県高校教育研究会理科部会の「岩手の地学教材と実験」で紹介されている。

 

東レ理科教育賞は、中学や高校水準の理科教育での教育事例が対象とされる。2008年度は106点もの応募の中から、杉山氏が文科大臣賞を受賞した。文科大臣賞は、2006年度の制定以来地学分野では杉山氏が初めての受賞である。

 

 杉山氏は「地域には教材がたくさんある。身近なものを生かすことで、生徒の興味関心は深まる。実践が認められうれしい」と、喜びのコメントを残している。

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