モンゴルでは日本語を学ぶ学生が多いというが、使われている教科書は現地の貨幣価値で一冊約2万円と高額の上、20年前の日本の暮らしが舞台であり、実用的とはいえないのが現状だ。
そこで、東北大は今年度の教養科目の「教育学」の講義に教科書作成を組み込む形で着手。学生と社会人を含むボランティア十数人が集まった。留学生を授業に招き、現地の教員の意見も聞いた。
題名は「日本語初級」。JR仙台駅から東北大構内へのルートなどを例文にしている。イラストは学生と谷口准教授が現代風に仕上げた。
12月中に試作版を仕上げ、現地で使い勝手を聞きながら2010年度に発行する予定。2000年開校の新モンゴル高校をはじめとして、モンゴルでも無料配布する考え。同校以外でも使ってもらえるよう著作権上で「複写可」とした。谷口准教授は「学生にとっても教育について考える機会になった。仙台に親しみを感じ、留学を目指す若者が増えてほしい」と期待する。
[モンゴルの高校教科書] 数学など基本教科は国指定の教科書を使うが、外国語は各校の裁量で選ぶことが多い。近年は日本語や韓国語などを採用する私立高校が人気を集めているが、日本語教育を行う学校の約7割が教材不足という統計もある。
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