岐阜県各務原市蘇原沢上町の蘇原第二小学校で、独自に開発を進めている「脳トレーニング(脳トレ)」教材を利用した授業を本格的に開始した。地域のお年よりも含めた脳トレを開催するという。
岐阜大医学部講師の藤田雅文さんを招いて行われた「脳と記憶力」の講演会からスタートしたプロジェクト。1年生から6年生まで同じ問題の記憶力テストを4月と翌年2月に実施、その伸びを分析した。その結果、「ひらめきや直感、芸術性をつかさどる右脳と、計算や論理、分析を行う左脳の両方を使うことで脳内のネットワークが良くなる。特に小学校低学年の10歳ぐらいまでに脳力アップを図ろう」という結論を得、本年度から文部科学省の補助事業として、藤田さん、光学機器メーカーのニコンの全面的な協力で教材作りと脳トレを開始した。
脳トレは毎月2回ずつ朝の会に全校で実施。朝の会の始まりに1組目の写真60枚をテレビで6秒間ずつ流し、写真に合わせた短い文章を放送する。児童らはテレビ映像の写真と、音声で流れる文章を記憶していく。1回目の脳トレが終わると、各クラスは、その日の予定や話し合いなど普段通りに朝の会を行う。
脳トレ2回目は20分後に開始。1回目と同じように写真60枚が6秒ずつ映され、短い文章が放送される。児童は前と同じ写真、文章なら○、違えば×をそれぞれ用紙に記入。最後に印象に残った写真や文章を用紙の裏に書きいれる。写真、文章とも正解一つが10点の120点満点で実施。
4月から本格的に始めた脳トレの分析結果から、児童の平均点が10点ほど上昇。特に1年生の上昇が著しく、明らかな記憶力の向上が見られ、全体のレベルアップにつながっているという。低学年は写真の正解率が高く、高学年になると文章の正解も高くなる傾向があるという。
中村敏朗校長は「脳トレの平均点上昇は、多様な情報量を頭の中で整理して記憶する回路ができた証拠。脳トレは早ければ早いほど回路がより細かくネットワーク化され、今後の学習で記憶する量が違ってくる」と効果を話す。
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