昨今、公園などで野宿するホームレスが襲撃される事件が増発している。その加害者の多くが男子中高生であることを受け、ホームレス支援者や法律・福祉関係者、教員たちが「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」を結成、教材を制作して問題を学校授業で取り扱うよう学校と交流する計画を進めている。
ホームレスへの襲撃が社会的に注目されたのは1983年、横浜市で中学生らが集団で殴る蹴るなどの暴行を加え殺害した事件。近年では05年、兵庫県姫路市で少年が火炎瓶を投げつけて焼死させる事件、また06年には愛知県岡崎市で鉄パイプで殴って殺害するなどの事件がある。最近では今年の6月東京都府中市の中央自動車道高架下の公園で70~80歳代のホームレスの男性が殺害されているのが見つかったが、犯人は未だ捕まっていない。
「ホームレスの問題授業づくり全国ネット」はフリージャーナリストの北村年子さんが呼びかけ、学校への授業を重ねる「野宿者ネットワーク」代表の生田武志さんと共同代表になって立ち上げた。メーリングリストを始めて4ヶ月で会員は150人を超えている。活動としては、集会を開いてモデル授業の発表、教材の制作、授業案の交流、襲撃事件の情報収集、講師の紹介などを考えている。問題を学校で取り上げるよう、文部科学省や各地の教育委員会に求める活動も計画中だ。
ホームレス問題を巡る教育現場の取り組みは、大きな襲撃事件の起きた自治体など一部にとどまっている。川崎市教委は教職員用の冊子をつくり、夏休みなどに街を巡回、教委内に野宿者からの情報を聞き取る専用電話を設けている。大阪市も教諭向けの人権教育のハンドブックに野宿者問題を盛り込んだ。姫路市も取り組みの実践集を作り、各校に配布している。
問い合わせは、生田さんにメールで(cex38710@syd.odn.ne.jp)。
全国ネットの呼びかけ文は、「野宿者問題の授業」のホームページから読める(http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/class-homeless.htm)
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