鳥取大工学部の学生グループが、小中学生の理科の教材として、紙や木を多用した安価な風力発電キットを開発した。金属部分が多い従来品に比べ値段を五分の一の2000円以下に抑えることに成功し、日南町の電気機器メーカーが商品化して9月中に全国発売する。学生たちは「より多くの子どもたちに、発電の実験を楽しんでもらえる」と喜んでいる。
キットは、磁石を取り付けた羽根車をコイルの近くで回転させて発電、発光ダイオードを光らせる仕組み。発電について学ぶ教材として、同社など複数の業者が商品化しているが、羽根車などに軽くて加工しやすいアルミを使っていたため、1個が1万円以上もした。クラスに1個ずつ用意する学校が多かったという。羽根車を強度のある紙にし、更に羽根車の上部に取り付けられていた磁石やコイルを、下側に移すことで軽量化に成功。土台や支柱にも金属部品の代わりに木を使い、低コスト化を図った。
羽根車は、台紙から切り出して組み立てる。ハサミで自由に形を変えられるため、どんな形にすれば効率よく風を受けられるのか、子どもたちが工夫する余地も生まれた。
リーダーの3年永松冴子さん(21)は「自由な発想で組み立ててほしい」。指導した長島正明助教(34)(材料工学)は「安価になったので、班単位での実験に活用してほしい」と話している。
キットの問い合わせは■田精密(0859・21・1500)へ。
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