読み書きや計算など特定分野の学習が困難な学習障害(LD)児を対象としたフリースクール「Team Gifted(チーム ギフティッド)」(下津浦陽子代表)が福岡市東区西戸崎2丁目に開校した。LD児への教育支援が充実している欧米への留学に向けて、英語などを教える。日本では昨年度、LDなど発達障害児に対象を広げた特別支援教育が始まったが、学校現場の知識や経験不足が指摘されており、「先進国」を目指す発達障害児や保護者の受け皿として注目されそうだ。
対象は原則、小学生。平日の午前10時‐午後6時、下津浦代表の自宅マンションに教室を開く。授業は原則として英語で行い、母国で発達障害児の指導経験が豊富な心理療法士ら欧米人講師7人が算数や理科などを指導する。他に日本人2人が茶道や国語を教える。欧米のLD児向け教材を使い、2年をめどに必要な英語力を養うという。
児童はそれぞれ地元の学校に在籍し、校長と協議の上で通う。福岡市教委は「出席日数として扱うかどうかなどは各校長や市教委が個別に判断する」としている。
校名の「Gifted」は「天賦の才能がある」の意味。欧米ではLD児は聴力や理解力、芸術などの才能が秀でているとされ、しばしばこの言葉が用いられるという。LD児は2~3%を占め、欧米では10%を占めるという計測結果も出ている。欧米ではLD児専用の小学校や、大学受験制度が存在し、その点において日本は遅れていると言わざるを得ない。
下津浦代表は小学5年の長男(10)が読み書きの困難なLD児で、長男に適した教育を求め国内外で独自に調査してきた。英米などの学校を訪ね、専門知識を持つ教師陣が専門の教材を用いて授業を行う状況に驚いたという。長男を今秋から英国に留学させるとともに、広く日本のLD児に海外留学を準備する場を提供しようとフリースクールの設立を決めた。
下津浦代表は「当事者は日本の教育環境が整うのを待つわけにはいかない。LD児の潜在能力を見いだし、自信と夢をはぐくむお手伝いをしたい」と話す。入学金15万円。学費月18万‐15万円。同校=092(603)0091。
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