米アップル社製のポータブル音楽プレイヤーiPodを教材として導入した授業が、埼玉県内の中学校で始まった。iPodを授業教材に導入したのは、松伏町立松伏第二中学校(金沢勝幸校長、生徒数625人)で、東京のアップルジャパンから無償で42台を借り、教師が考えた教材を使って授業を行う。
iPodを使った授業を考案したのは、大西久雄教頭(50)ら教師4人。毎日の授業で教師たちはわかりやすい授業の実施につとめても、クラスの中には理解できない、集中できないという生徒もいる。大西教頭らは、生徒が休み時間にiPodを使って音楽を聴いたり動画を視聴する様子を見て、授業に取り入れることを思いついたという。
導入の一例としては、地理の時間に日本の都道府県の名前と位置を覚える場合など。ひとつの都道府県の場所が点滅し、その都道府県名を生徒が答え、数秒後にその都道府県名が画面に表示され答えあわせができる、といった仕組みだ。
他にも、保健体育以外の全教科で各教師オリジナルのソフトが作られ、全校生徒がiPodを使った学習をしている。動画を見ながら行う英語のリスニングの授業、水彩画の下書きから着色までの方法をナレーションで説明する美術の授業など、各教科で教師の工夫が凝らされている。
デジタル機器世代の子供たちにあわせたこの授業、生徒にも好評のようだが保護者からの批判の声も懸念されるところだ。アップルジャパンによると、同中学へのiPodの無償貸し出しは特別なケースで、期限は新年度の1学期までとのこと。同中学によると、その後はPTAが40台程度購入する予定だという。
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