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011幼児教育

2008年12月11日

「キレない子」育てるための米国産プログラム「セカンドステップ」

「キレる」という言葉が生まれたのはいつだろうか。90年代の半ばぐらいから使われるようになった気がする。今では一般用語と呼んで差し支えないだろう。近年は若年層、高齢者ともに「キレる」人の増加が問題になっている。何故「キレる」のか、その正確な原因はわかっていないとされるが、「キレない」子どもを育てるためのプログラム「セカンドステップ」が国内の幼稚園、保育園、小学校などで広がっている。

 

その内容は、例えば以下のようだ。

講師の先生が掲げた一枚の写真には、砂場で遊ぶ二人の子どもと、少し離れた場所から二人を見つめる子どもが写っている。子どもたちはその一人見ている子どもがどういうことが出来るかを考え意見する。先生は批評や評価を一歳しない。質より量を優先し、問題の解決法を積み上げ、解決法が一つだけではないことを子ども自身に考えてもらうのが狙いだ。

その後、それぞれの意見を実行した場合、①安全か、②どんな気持ちか、③フェア(公平)か、④うまくいきそうか、の四点について「〇・△・×」で検討する。こういう作業の繰り返しでコミュニケーションの育成を図る。一年間でレッスンは全28回行われる。

 

セカンドステップは約20年前、米国・シアトルで開発され、世界17カ国で使われている。子どもが暴力の加害者にならないため、他者との関係を円滑に進める4-8歳向けのプログラムだ。日本では2001年に設立されたNPO法人「日本こどものための委員会」(東京)が指導員の研修を実施している。現在、1750人の指導者が全国約200ヶ所で実践しており、児童養護施設での導入例も増えている。翻訳された教材には、さまざまな国の子どもが登場する。

 

大きな特徴は「たたいちゃだめ」と何かを禁止するしつけではなく、怒りや悔しさという感情を認めたうえで、数を数えたり深呼吸したりして気持ちを落ち着けて、自分の気持ちを相手に伝えるという具体的手法を学ばせる点だ。受講者と未受講者を比べたところ、受講した子どもの攻撃性が減少したという科学的データも得られている。

 

セカンドステップの教材を翻訳した同NPOの渡辺紀久子理事は「これが特効薬ということではないけれど、続けることで少しずつ変わっていく子どもの姿を見てきました。もっと広げていきたい」と話している。

日本こどものための委員会=03(5329)1461、ホームページはhttp://www.cfc-j.org

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