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コラム

2007年6月19日

学力を考える―フィンランドと日本の違いは教育方法だけ?

昨年末に発表された経済協力開発機構(OECD)の国際的な学習到達度調査(PISA)でトップの成績をあげたフィンランドに、注目が集まっている。

昨今日本では学力低下が指摘されるようになり、教育改革は国民的関心事であるにもかかわらず、その方針は二転三転しており、決定打を欠いたまま暗中模索というのが現状ではないだろうか。

フィンランドの教育の特徴を簡単にまとめると
  • 学校は99%公立、大学は100%国立で、授業料は無料
  • 教員同士の役職による給与格差が小さい
  • 授業の内容は教員ごとの裁量によるところが多い
  • 中学までの間に習熟度にあわせ留年ができる(肯定的に社会は受け止める)
  • 教員は大学院卒しかなれない

などなど。

フィンランドという国はそもそも「学ぶ行為そのものが人間の義務」と考えているらしく、教育に対して大人の関心も非常に高い。
そこで目指されている教育は「一生考えることができる力を身につける」こと。
一人一人が自分の得手不得手を自覚し、それに合わせた学習機会を選択できるということが大きな特徴だ。
それ故、大学生が正社員であったり、30代半ばで「学士号を取るために休職」ということも日常茶飯であるらしい。

日本という国において「学ぶ」とはどういうことだろう。
未だに歴然と存在する東大を頂点とする大学の序列。
それを突破するための勉強。

実際に社会人になると悠長に勉強などという暇はない。
仕事に必要な教育以外に時間は割かないし事実上割けない。

経済的な成功に結びつかない学習を「無意味」とする風潮もあると思う。
現に「有名大学卒だけど使えない」「中卒でも社長になれる」などの表現は現在も日本で卒業した学校の名前が人物を重んじるか軽んじるかの指標でありうる事を暗示すると同時に、人物の評価を最終的には経済力に置き換えるお国柄の表れと言えないだろうか。

フィンランドと日本では「学ぶ」ことそのものの意味も評価も異なるのだ。
制度だけ真似をしてみても、果たして効果はあるのかないのか・・・。

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