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コラム

2007年5月29日

格差社会と教育

日本では1世帯あたりの平均所得(476万円)の半分以下しか稼げない貧困世帯が15%を超え、この10年で2倍近くに膨らんだという。

親の経済力が子の学力、引いては生涯賃金の格差につながるという教育格差についての危機意識が高まる一方で、学歴社会の崩壊という認識も広がり、学力と学歴は異なり、必ずしも有名私立に通い有名大学に合格することが成功を意味しないという意見も多く聞かれるようになってきた。

学力と学歴は異なるのは恐らく事実だろうと思う。
しかし学力を十分に育むための環境作りには、少なからぬ親世代の教育に対する意識の高さ、親一人一人の教育哲学のようなものが必要であるだろう。

それらを可能にする親の条件となると、情報収集力、判断力に優れていること、社会的な見識の広さなどがものを言うようになるのではないだろうか。
またそれを実現するための経済的・時間的余裕も必要であろう。

それはやはり所得・雇用の条件に左右される気がする。
そのような見地から経済格差と学力の関連は、やはりあると思う。

また学歴社会の崩壊というが、学歴社会は本当に崩壊しているだろうか?
個人的には学歴“絶対”社会は確かに崩壊していると感じるが、“大体”学歴社会くらいにとどまっている気がする。
社会の中に確実に学歴イメージは根強く残っていると感じるし、それに従い人は人を判断する側面が必ずある。
それは間違いではないだろう。
学校側に序列がある限りはそこに集う人間の傾向は自ずと定まり、それに従う限り余程の人に当たらなければ「外れ」はないだろう、と考えるのが一般的ではないだろうか。

将来の見通しがし辛くなった今だからこそ、逆に既成概念に頼ってしまい保守傾向が強まるとも考えられる。

生まれた家の環境によって教育機会が不均衡であっては、子どもたちは学ぶ意欲は愚か、将来に対する展望も持ちえず、社会に対する貢献意識も持てないだろう。

教育機会は平等であって欲しいものだと切に願う。

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