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コラム

2008年6月 4日

小学生に新聞を

NIE教育について、筆者は賛成の立場だ。

個人的な話だが、筆者は小学五年生の子どもの家庭教師をしているのだが、彼の学校の理科の授業では、「新聞の中の理科のニュースを切り貼りし、大事なところを赤線でチェックし自分の感想、考察をまじえクラスの前で発表する。」というタスクがある。これなどは非常に有効な手段だと思う。新聞の中から適切な記事を探し出す能力、要約能力、文章を書く能力、理科のみならず日本語の授業としても満点だと思う。

 

新学習指導要領により、来年から小学5、6年生に英語の授業を開始することが決まった。勿論幼い頃から外国語に触れさせることも大事だと思うが、筆者はそれよりも若い頃に国語力を伸ばすことを重要視したい。その教え子の学校の文集を読むと、微妙な助詞、形容詞などのニュアンスを全く知らないで書かれていると思われる文章が多く見受けられた。小学生であることを差し引いても、もっと国語力をつけさせる必要があるのでは、と感じた。

 

外国語を学ぶことは正しい日本語の価値を見据えた上で初めて効果を発揮すると思う。少なくとも文法については、日本語の構造をしっかり把握してから学ぶほうが理解が早いのではないろうか。日本語も英語も中途半端な子どもが出来かねない、とは筆者の杞憂だろうか。

 

話が脱線したが、その点において、新聞を読んで正しい日本語に多く触れさせるのはいいことだと思う。特に小学生は物語は教科書で読むが、かっちりした日本語は新聞でしか目にしないだろう。新聞の文章は一般的でない、抽象的だとはよく言われるが、だからこそ子どもにとって日本語の幅広さ、多様性を認識させる一助になるのではないだろうか。

また、大人になっても難しい要約という作業も、子どもの頃から新聞を読むこと、まとめることでその能力を磨けるだろう。

 

結論。子どもにとって新聞を読むことは、物語の「修飾された日本語」と違う「要約された日本語」に触れる唯一の機会であり、日本語の幅を広げ日本語の能力を高める助けになる。

また、外国語を学ぶにしても、母国語の特徴や文法をしっかり把握してからのほうが効果があり、新聞はそれを助けるうってつけの教材である。

 

学校教育の難しいところは成果は数年を待たねばならない点だ、数年後のための記録としてこの意見を残しておこうと思う。

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