全国学力テストの結果の公表が近づき、その取扱に自治体や学校が頭を悩ませているようだ。
文部科学省の方針としては序列化につながる結果の公表は一切しないとのことだが、市区町村、学校は裁量により公表可能なため、このような事態が起きているようだ。
文部科学省が公開するのは国全体や都道府県の平均正答率のみ、都道府県教委には市区町村と学校ごとの結果、市区町村には学校ごとの結果が提供されるが、これらの情報は「成績ランキング」への転用防止のために公表を控えるようにとの通知がなされている。
成績の公表に対する関係市区町村、学校によっても意見は様々。
他の自治体の動向を伺う動きも見られるという。
保護者によっても意見は様々。
成績の開示で反って学校や地域に余計な重圧がかかることを懸念する人も、学校ごとの独自色を強める傾向の今日、その効果の指標になるという人もいる。
また非公開にしても、住民から情報開示請求が行われた場合どう対応するかということも問題であるようだ。
もともとは子どもたちの確かな学力の定着=教育の充実を図るために実施されるようになった学力テストであると考えれば、テストそのものの是非よりもその結果の取り扱い方、受け取り方が大切になってきそうだ。
つい先日は足立区で事前に問題が配られていたなど、学力テストに関しては様々な問題がある。
成績は序列ではなく習熟度を知るための指数、というような冷静な対応が大人たちに求められていると思う。
これに失敗してしまうと、子どもの学力向上どころか心に傷を与え、子供同士の人間関係にも悪影響を及ぼしかねない。
学力テストで試されているのは大人たちの賢さ、視野を広く持ち何が子どもにとって、社会にとって大切なことか判断する力かも知れない。